山あるきの準備ができたら、次は山あるきをするうえでのマナーをご紹介します。
「郷に入っては郷に従え」ということわざもあるように山あるきをする際は山でのルール・マナーがあります。
守らないと思わぬトラブルに発展することにもなりかねないので解説をよく確認いただけたら幸いです。
1.登山道で他の登山者とすれ違うときは挨拶をする
山あるきでまず守ってほしいマナーが挨拶です。
山歩きでは登山道で他の登山者とすれ違うときに必ず「こんにちは」と挨拶を交わします。
登山道を登っていくと急峻な上り坂などがあり、だんだんと疲れてくるのですが、その時々で他の登山者と挨拶を交わすとその疲れが少し癒される感じがします。
また、場所によっては登山道の谷側が断崖絶壁のようなところもあります。
一歩間違えれば危険にさらされるようなところで、登山者同士が挨拶もなく登山道ですれ違うのは何か不安を感じませんか?
登山道で知らぬもの同士が挨拶を交わすのはこういった心理的不安感を払拭する意味合いもあるのです。
場合によっては、挨拶がきっかけで他の登山者と情報交換したりするということもあり、また、山あるきをする人たちはどの人も明るく温厚な人たちが多いので、話しやすい方が多いです。
このように、挨拶は登山中の不安感の払拭だけでなく、新たな出会いと自分の世界を広げてくれる大きなきっかけになるので、必ず行いましょう。
2.登山時は登り優先
山あるきで他の登山者とすれ違う際、登山道は「登りが優先」になります。
ここでいう「登り」とは、登山・下山関係なく斜面を登るという状況の「登り」です。
理由は登山道の谷側を歩く登り登山者が谷へ転落する危険をなくすためです。
斜面を下っていく方は山側によって待機し、谷側を上っていく方に道を譲りましょう。
3.お昼ごはんなどで出たごみは必ず持ち帰る
大自然の中で食べるお昼はまた格別に美味しいものです。
山あるきの醍醐味の一つといっても過言ではないでしょう。
しかし、それらの食べかすやごみが山あるきの途中の休憩地点や登山道に散乱していたとしたら皆さんはどう思われるでしょうか。
せっかく心穏やかな山歩きができるかと思っていたのに、ごみが散乱しているのを見てがっかりした!という気持ちになるのではないかと思います。
ごく当たり前のことですが、山あるきをする人たち全員が気持ちの良いひとときを過ごせるよう自分で出したごみは持ち帰るのがマナーです。
もし自分が出したものでないごみが落ちていたら、それを拾って帰るぐらいの気持ちがあってもいいと思います。
まとめ
以上山あるきのマナー3つのポイントについてお伝えしましたが、大切なことは山あるきをする人みんなが来たときよりも更に気持ちよくなるということです。
皆さんが登ろうと考えている山は、場所によっては山自体を神様(ご神体)として祀っているところもあります。
私が住む愛媛県で言えば石鎚山がそれにあたります。
山あるきのマナーを守らないと神様が怒り出すかもしれませんね。
そうでなくても、登る山や山あるきを楽しんでいる人々が気持ちよくなるよう、マナーをしっかり守って登山を楽しみましょう。